ATD Japan Summit

2020.06.03

オンライン研修で、学習者とのインタラクションよりも大切なこと

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一般に、オンライン研修では、「学習者との頻繁なやり取りが必要であり3~5分に1回は、何らかのインタラクションが必要」と言われています。しかし、オンライントレーニングの専門家であるJennifer Hofmann氏によれば、それだけでは十分ではありません。

 

オンライン研修のためのプラットフォームには、ホワイトボード機能、ブレイクアウトルーム、投票機能、チャットなど、参加者とやり取りする(インタラクション)ためのさまざまな機能があります。一般的には、「学習者が3~5分ごとにこのような機能を使うようにする」のがよいとされています。このようにすれば、参加者が居眠りする心配はありませんが、学習者が必ずしも心理的に関与している(エンゲージしている)とは限りません。

 

真に必要なのはコラボレーション

研修では、単にツールを使ったインタラクションだけではなく、他の人と協力しあって学ぶコラボレーション学習を取り入れることにより、学習を促進することができます。コラボレーション体験があれば、学習者は、単に一人で何かを読んだり、見たりするだけでは忘れてしまうような知識でも記憶にとどめ、共に練習することでスキルを身につけることができます。

 

本格的な双方向的オンラインライブ研修が必要かどうかを判断する

学習目標によっては、必ずしもインタラクションやコラボレーションが必要だとは限りません。このことを判断するには、「学習者がそのオンライン研修の録画を見れば、ライブと同様の効果を得られるか」を考えてみます。

  • もしその答えが、Yesであるなら、双方向性の少ない、単なるウェビナーで十分です。
  • その答えがNoであるなら、本格的な双方向的オンラインライブ研修を用意する必要があります。

 

ライブのオンライン研修で学習者とやり取りする2つの方法

 

  1. 参加者が順番に何かを行う(シリアルエンゲージメント)

これは、学習者に順番に何かをしてもらう方法のことです。これはたとえば、教室型の研修で、参加者が順番に自己紹介することなどに相当します。この方法は時間がかかり、聞いている人の集中力が続かなく可能性があるので、オンライン研修にはあまり適していません

 

  1. 参加者が同時に何かを行う(コンカレントエンゲージメント)

これは、すべての参加者が同時に何かのアクティビティを行う方法のことです。たとえば、全員が同時にホワイトボード機能を使って自分の意見を書くことなどが、これに相当します。まず全員が何かを行い、その後、それに関して全員で振り返りを行います。これは、オンラインに適した方法です。

コンカレントエンゲージメントを使えば、参加者は、各人の発言が等しく重要であり、そこに貢献しているという感覚を持つことができます。これは、コラボレーションを促進し、深い学習を生じさせることのできる方法です。

学習が真に生じるためのプロセスや練習を行う方法として、インタラクションやコラボレーションを巧みに使えば、オンライン環境でも深い学習体験を提供することができます。

 

Jennifer Hofmann氏は、バーチャルトレーニング(オンライン研修)の専門家であり、ATD 2019 Japan Summitでは、文字通り、アメリカからオンラインでオンライン研修についてのセッションを提供してくれました。

 

 

元の記事:

https://learningsolutionsmag.com/articles/get-and-keep-learners-engaged-in-a-virtual-classroom

 

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