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2019.04.22

初心者には適切な指導者が必要(Dunning-Kruger Effect)

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自分の能力を正しく判断し、それに応じた対応をすることは、学習やその他の場面で重要です。しかし今日紹介するブログによれば、実際のところは、私たちにとって自分の能力を正確に見積もることは難しいことのようです。

KrugerおよびDunningの研究によれば、スキルが低い人のほうが、スキルの高い人よりも自分の能力を高く見積もる傾向にある一方、スキルの高い人は、実際よりも自分の能力を低く見積もる傾向にあるそうです。つまり能力が低い人の方が、自分の能力を過信しがちだということです。この研究は、他の多くの状況でも再現され、Dunning-Kruger Effectと呼ばれるようになっています。

KrugerおよびDunningによると、スキルの低い人は自分の行っていることや理解度を客観的にモニタリングし、評価するスキル(メタ認知スキル)が不足しているので、自分がそのスキルを適切に行うことができているかどうかを判断できないのです。たとえば、よいメールを書くには、そのメールがよく書けているかどうかを判断できる必要があります。しかしスキルの低い人は、そもそもよいメールとはどのようなものであるかがわかっていないので、適切なメールとはどうあるべきかに基づいて書くことができないのです。

学問の世界では、このDunning-Kruger Effectの理由について大いに議論されており、研究者の中には、西欧以外の社会では謙虚になることを教えられる場合があるので、これは西欧人に特有の現象だという人もいます。

しかし、何かに関して初心者であるうちは、自分が何を学ぶ必要があるのか、それをどう行えば適切であるのか、自分が正しくできているかどうかの判断ができないことは確かです。だからこそ、何かを新たに学ぶときには適切な指導者の下で行った方がいいのです。

 

元の記事:

https://www.td.org/insights/what-do-you-know-do-we-know-when-we-dont-know

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