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2020.07.27

学習効果を高めるには、どのような方法で休憩をとればいいのか?(Wakeful Resting)

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今日は、学習時の休憩方法に関する最近の研究について書かれた記事を紹介します。

 

自分自身の経験からもわかるように、勉強したり、何かに集中した後には、頭をクールダウンする必要があります。これには、どのような方法が有効でしょうか?

人により方法はさまざまだと思いますが、休憩の直前に行っていた学習内容を定着させるには、休憩の方法が重要です!

覚醒休憩(wakeful resting)

最近では、Wakeful Restingと呼ばれる方法について多くの研究が行われています。この方法では、休憩のときに、「何もしません」。ただ目を閉じたり、天井を見つめたりするだけです。

Wakeful Restingに関する過去の研究

このWakeful Restingに関する研究は、19世紀の終わり頃から行われていました。

Hugo Munsterbergとのその同僚らが、さまざまなタイプの休憩と学習について研究したのは、1894年にさかのぼります。この実験では、何かを学習し、それを思い出すまでの間に、思考を必要とする活動を行った場合に、学習内容の記憶率が低下しました。

George MüllerとAlfons Pilzeckerが1900年に行った単語リストを覚える実験では、2つの単語リストを覚える場合、最初のリストと2つ目のリストを覚える時間間隔を空けた方が記憶率が高く、また、1つのリストを覚えた後に、何か別の認知活動を行い、その後に2つ目のリストを覚えようとした場合に、最初の記憶率が低下しました。

 

Wakeful Resting に関する最近の研究

2012~2019年の間に、Wakeful Restingに関する類似の研究がいくつか行われています。これらの研究では、被験者が、単語リストを学ぶなど、何かしらの学習を行います。その後、グループによって、Wakeful Resting(何もしない)、または、何らかの認知活動を行います。すると、Wakeful Restingグループの方が、学習の記憶率が高くなりました。

 

学んだ直後の記憶は干渉を受けやすい

上記のような結果である理由は、何かを学んだ直後のエンコーディング/ストレージが行われる前には、私たちの記憶は、干渉の影響を受けやすくなっているからです。だから、情報の処理をするとき(何かを学んだり、勉強するとき)と、干渉となるアクティビティとの間の時間が長いほど、記憶が安定します。逆に、記憶が安定しているほど、それを忘れにくい、つまり思い出しやすくなります。

 

要するに、学習した後に休憩をとる場合は、何もしないでいることが重要です。Webを見たり、スマートフォンでメールやSNSを見たり、書いたりすれば、その直前に覚えたことが忘れ去られてしまうのです。

 

 

元の記事:

https://3starlearningexperiences.wordpress.com/2020/04/21/the-drill-of-how-to-chill-for-learning/

 

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