ATD Japan Summit

2019.06.18

学習科学の基礎:エキスパートとは?

Written by

「エキスパート」という言葉に対するイメージは、人によってさまざまだと思います。しかし学習に関する専門的な文献では、「初心者(novice)」とは対照的なものとしてこの言葉が頻繁に登場し、一定の意味を持って使われているようです。今日は、この「エキスパート」であるとは、どのようなことを意味するのかを解説した記事を紹介します。

 

  1. エキスパートには、適切に構成された知識ベースがあり、知識やスキルを速やかに思い出すことができる

この知識ベースは、特定の分野についての「メンタルモデル(何かの仕組みについての心的なイメージのこと)」と呼ばれています。専門分野が異なれば、それぞれのメンタルモデルが異なります。類似の分野であれば、メンタルモデルの一部は共通しています。

  1. エキスパートとしての専門知識やスキルは分野固有

特定の分野のエキスパートだからといって、他の分野にも通じているとは限りません。たとえば医師であっても、自分の専門外の症状については必ずしも適切な診断を下すことはできません。

  1. エキスパートになるには、長期にわたる継続的な練習を意識的に行う必要がある

たとえばチェスのエキスパートになるには、1万~5万時間が必要だといわれています。エキスパートになるために必要とされる時間は分野によって異なりますが、多くの時間が必要とされることは確かなことです。単に時間をかけるだけではエキスパートになることはできませんが、認知科学の研究によれば、厳選されたトレーニング方法によって、エキスパートになるための時間を大幅に短縮することができます。

 

 

元の記事:

https://www.td.org/insights/science-of-learning-101-job-performance-and-expertise

関連記事:

学習科学の基礎:エキスパートになるには?(「一万時間ルール」のウソ)

※このサイトに掲載されている一連の記事は、オリジナルの記事の全体または一部の概要を紹介するものです。正確なところはオリジナルの記事をご参照ください。