ATD Japan Summit

2020.06.11

学習科学は人材開発のプロフェッショナルに欠かせない能力のひとつ

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ATD (Association for Talen Development)では最近、人材開発の専門家に必要とされる知識・スキル・能力を定義する新たなモデル(Talent Development Capability Model)を発表しました。これには、このサイトでたびたび取り上げている「学習科学」も含まれています。今日は、元ATDのライター/エディターで、現在はフリーのライターとして活躍しているStephanie Castellano氏による、学習科学と人材開発についての記事を紹介します。

 

学習科学は、学習とインストラクションに関する方法論を研究する学際的な分野であり、人材開発のプロフェッショナルに欠かせない能力の一つです。

人材開発のエキスパートであるJonathan Halls氏によれば、「学習科学に基づくソリューションこそが、人材開発の仕事の信憑性を高めることができる。こうしたソリューションは、信憑性のある研究に基づいているので、パフォーマンス向上につながるソリューションをより的確にデザイン・提供することを可能にする」とのことです。

基本的な学習理論を知らないSMEはしばしば、学習効果を考慮していない不要に複雑で時間のかかるコンテンツを作ってしまいます。

人材開発のプロフェッショナルは、さまざまな学習理論(行動主義、認知主義、構成主義)を理解し、それに基づくテクニックを使って効果的なソリューションをデザイン・開発・提供できる必要があります。また、コミュニケーションに関する理論やモデルを学習に役立てる方法や、認知科学の原則とその適用に関する知識も必要とされます。

 

新たなATD Capability Modelによれば、人材開発のプロフェッショナルには、以下のことが必要とされます。

  • 認知科学の根底にある原則、およびそれを学習に適用する方法を理解する(例:聴覚や視覚の処理、情報の保存と取り出し、記憶、認知負荷)。
  • Knowlesの成人学習理論、Bloomの分類学、Gagnéの9つの学習レベル、MagerのCriterion-Referenced Instruction Approach、ソーシャルラーニング、コラボレーティブ学習、経験学習を認識する
  • コミュニケーション理論とモデル、およびそれらが学習にどのように関連するかを理解する(Richard Mayerのマルチメディア理論など)
  • 認知科学や成人学習理論を適用して、学習や行動に関する結果を最大化するようなトレーニングをデザインする。

 

また、Jonathan Halls氏によれば、「特に認知負荷理論、デュアルエンコーディング、意識的練習などの学習科学から得られた理論は、学習者が学びやすいコンテンツを作るときのガイドとして役立つ」とのことです。

 

元の記事:

https://www.td.org/insights/learning-sciences-is-a-vital-capability-for-td-professionals

 

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