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2020.09.28

心と体の密接な関係

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最近では、人間は脳を使って考えるだけでなく、脳と身体が連携することによって考えるという新たな事実が明らかになってきているそうです。今日は、これに関するConnie Malamedさんの解説を紹介します。

 

認知科学の世界では長年にわたって、心とは、コンピューターにたとえられる抽象的な情報プロセッサーであると考えられてきました。しかし、最近では、人間は脳だけで考えるのではなく、身体との連携によって思考が生じることが明らかになってきています。

重要なのは、脳と身体のインタラクションが、認知機能を高めるということです。

心と体の密接な関係という考え方は、身体化された認知(Embodied Cognition)という理論から生じたものです。人間の認知活動は、身体や環境とのやり取りに基づいて行われているのです。

現在では、心と体のつながりは、以前考えられていたよりも強いという考え方が有力になっています。脳の中で起こっていることは、体とそれをとりまく環境で生じていることに依存します。

人間が、コミュニケーションをとるときに身振り、手振りを使うことは、心と体の密接な関係を反映しています。

身体性理論(embodiment theory)に関する研究の例を以下に示します。

  • デザイン上の問題に実際に取り組むことは、単にそれを考える方法よりも効果がある。
  • 難しい空間認識を必要とする問題に取り組んだ被験者は、正解に至る直前に、特徴的な目の動きを示した。解放を考えるときに目が動くことにより、無意識的に問題を解いていたと考えられる。
  • 考えるときに身振りを使うよう言われた子供が、通常では難しいと考えられる算数の問題を解くことができた。
  • 俳優は、身振りや動きを使った場合に台詞を覚えやすくなる。
  • ジェスチャーは、大人でも子供でも、数学を説明するときに認知負荷を軽減する作用がある。

 

身体化された認知(Embodied Cognition)理論は、双方向性や動作が伴う環境で、人が効果的に学べることを示しています。人は、実際に何かを行うことによって学ぶのです。

 

元の記事

http://theelearningcoach.com/learning/power-of-interactive-learning/

 

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