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2021.04.27

態度(attitude)のためのトレーニング

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通常のトレーニングは、知識やスキルを中心としているので、態度のトレーニングについて語られることはあまりありません。今日はこれに関するConnie Malamedさんの解説を紹介します。

 

態度とは?

Robert Gagneの古典的著作『The Conditions of Learning』の中で、態度とは「学習者が特定の方法で行動することを選ばせるように仕向ける心理状態のこと」と定義されています。態度のトレーニングは、人が望ましい方向に意思決定するように影響を与えたり、説得することを目的としています。これには、態度を変えることと、それに関連する価値観や信念を変えることが含まれます。

態度のトレーニングの例としては、従業員が職場のリサイクルに協力するよう説得したり、新しいソフトウェアの使用方法を教える一環として、その新しいソフトウェアの利点を強調する場合などがあります。

使用できるインストラクション戦略

態度を変えるには、事実や数字、統計情報などを使ったり、感情に訴えかけるアプローチをとる方法などがあります。

  • 行動のモデリング: 望ましい行動をモデル化し、それがいかに効果的であるか、簡単であるかを示します。
  • ロールプレイやシミュレーションを使う: このような方法を使う場合に真実性を高めるには、学習者の判断に基づいてパスが分岐するようなシナリオを用意します。
  • 認知的不協和を作り出す:認知的不協和とは、相容れない信念や矛盾する信念を持つことで生じる緊張のことです。人は信念を変えることによってこの不協和を減らそうとします。たとえば、不健康な食生活をしている人が、健康で長生きしたいと考えることが認知的不協和の例です。
  • リスクを伴う行動の結果を見せる:大抵の場合、望ましい行動を選ばないことにはリスクが伴います。安全や健康に関連する態度のトレーニングがその代表例です。このようなトレーニングでは、感情を刺激するようなイメージや物語を使うと効果的です。
  • 知性に訴えかける:確固とした事実を示されたときに態度を変える人もいます。説得力を高めるため、統計情報を視覚化して示す方法をとることもできます。
  • ほのめかす:態度の変化がコースの主目的ではないけれども、それを含める必要がある場合には、変わることの利点を控えめに示したり、描写します。

 

態度の変化には時間がかかり、複数の方法、リマインダー、モチベーションの刺激などが必要とされます。

 

 

元の記事:

http://theelearningcoach.com/elearning_design/attitudinal-training/

 

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