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2019.09.03

成長志向のマインドセット(Growth Mindset)とグリット(Grit)に関する介入

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今日は、科学的根拠に基づく学習方法を普及させるためのサイト「The Learning Scientist」で取り上げられていた「成長志向のマインドセット(Growth Mindset)とグリット(Grit)」についての記事を紹介します。

 

成長志向のマインドセット(Growth Mindset)

ここでいうマインドセットとは、自分の才能に関する信念のことです。固定的なマインドセットの人は、人の才能は生まれつきだという信念を持っています。一方、成長志向のマインドセットの人は、才能は何らかの方法で鍛えることができるという信念を持っています。

Carol Dweckは、マインドセット研究の第一人者ですが、その研究は一般には、「学生に対して懸命に努力するように言えば成功するが、頭がいいとほめれば失敗する」といったように過度に単純化されており、Dweckの言うこととはかけ離れている側面があります。また最近では、Dweckの研究が再現できないことが問題となりました。

 

グリット(Grit)

グリットとは、失敗しても頑張りつづける能力のことです。

グリットは、Angela Duckworthにより2007年に提唱されたばかりなので、マインドセットほど包括的な研究は行われていません。研究では、グリットによって学業の成功レベルを予測できることが示されています。一方、グリットを評価するために開発された尺度がどのように機能するかについては、まだ研究が十分ではありません。

 

成長志向のマインドセットやグリットに関しては、さまざまな議論がありますが、重要なのは、「成功するには努力と能力の両方が必要」ということです。

大学など高等教育機関では、グリットや成長志向のマインドセットの介入が実際に行われています。しかし、その方法や結果にはばらつきがあり、どのような状況で何が機能するかを判断するための調査は行われていません。

教育に関する理論、科学的根拠があるとされる理論を実際に導入するときには、その背後にある科学をしっかりと理解した上で、注意して取り組むことが必要です。

 

元の記事:

https://www.learningscientists.org/blog/2018/4/19-1

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