ATD Japan Summit

2020.08.04

知識だけでなくスキルのトレーニングを

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従来の教育やトレーニングでは、知識が重視される傾向にありました。しかし、Clark Quinn氏によれば、これは誤っており、今のように変化の激しい時代には、知識だけでなくスキルこそが必要とされます。

 

なぜスキルなのか?

通常のトレーニングでは、知識が重視され、「理解する」、「知る」といったことが学習目標になっています。多くの場合、アセスメントも知識のテストのみです。このようなやり方では、人の行動を変化させることはできません。

これからの時代に重要なのは、何かを知っていることではなく、問題解決、デザイン、調査研究、批判的思考など、適切な意思決定ができる能力です。これは、簡単なことではありません。

もちろん、関連する分野の知識が必要とされるのは当然ですが、重要なのは、その知識を行動につなげることです。

何かのやり方を学ぶには、実際にそれを行い、学んだ知識を適用する必要があります。このとき、時間をおいて練習したり、コンテキストに従って練習する必要があります。

 

スキルへのフォーカス

これからは、スキルを重視した学習が行われるよう、学習デザインを見直す必要があります。

たとえば、問題ベースの学習を行えば、記憶の保持と学習の転移が促されます。

学習目標を見直すときには、「この学習体験の後に、何ができるようになる必要があるか」を考えます。このように考えれば、学習目標は、単に何かを説明できることではなく、何かについて意思決定できることになるはずです。

学習の転移を促すには、例を使ったり、練習を行うなど、学習者がさまざまな状況で学んだことを適用できるようにします。

アセスメントでは、シミュレーションなどを使い、学んだことを学習者が実際に行えるかどうかを評価します。単なる知識テストではいけません。

 

思考スキルの開発

一般に、フォーマルトレーニングでは、必要とされる能力を十分に開発することはできません。これには、練習に加え、課題を次第に難しくし、時間をおいて練習を続ける必要があります。

学習者が、サポートなしに自分で能力開発を行うことを期待してはなりません。その分野における学び方を習得し、学ぶべきスキルを明確にする支援が必要です。

L&Dは、単にトレーニングを提供するだけでなく、パフォーマンスサポートを用意するなど、適時に学べる環境を用意し、スマートに働くことを支援する必要があります。

 

元の記事:

https://learningsolutionsmag.com/articles/quinnsights-a-need-for-thinking-skills

 

Clark Quinn氏による他の記事:

http://www.ipii.co.jp/archives/tag_blog/clark-quinn/

 

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