ATD Japan Summit

2019.07.24

研修コンテンツのつめ込みは有害

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研修で教えるコンテンツの量は、通常、膨大です。今日紹介する記事の著者であるWill Thalheimer氏によれば、この状況はアメリカでも同様であり、学習業界全体がそのようなやり方をしているそうです。

 

人は、一度に多くのことを教えられても、その後何もしなければ、あっという間にほとんどを忘れてしまいます。研修で多くのことを詰め込んでも、その後のフォローがなければ、時間と労力の無駄になってしまいます。

 

Thalheimer氏は、記憶をサポートする方法として以下の3つを提唱しています。

  1. コンテキストの一致

学習するときの状況と、学んだことを実際に適用するときの状況が近いものになるようにします。これには、実際の場面に即したシナリオに基づく練習や、シミュレーションなどを使います。

  1. 思い出す練習

人間は、単に知識を頭につめむようなことはできません。いったん学んだことを思い出すことによって、記憶が強化されるようになっています。覚えた概念を何度も思い出したり、覚えたやり方を思い出して使えば使うほど、後から簡単に思い出したり、学んだことに基づいて行動したりできるようになります。

  1. 時間をあける

何かを学んだとき、その記憶が新しいうちに復習しても記憶は強化されません。時間をおいて、少し忘れたくらいで繰り返すと長期的な記憶率が向上します。このとき、まったく同じ学習方法で繰り返すのではなく、形式を変える(たとえば、テキストで学んだことを、テストを使って思い出す)ことによって、さらに効果が高まります。

 

教えるコンテンツの量が多すぎれば、結局は忘れてしまい無駄になってしまいます。ただ知識を教えるだけではく、時間をおいて後から復習するための方法を用意することも学習の専門家としての仕事だと思います。

 

元の記事:

https://www.td.org/insights/if-content-is-king-its-time-to-overthrow-the-monarchy

 

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