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2020.03.18

行動変容におけるフィードバックの重要性とVRなどによる没入型体験の可能性

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インストラクションデザインの画期的な入門書『Design for How People Learn』の著者であるJulie Dirksen氏は、行動変容の専門家でもあり、世界中のカンファレンスやオンラインイベントで活躍しているラーニングストラテジーコンサルタントです。今日は、このJulie Dirksen氏が行動変容とフィードバックについて語った対談記事の内容を紹介します。

 

トレーニングだけでは行動を促せない場合がある

人は、何かのやり方を学んだり、特定の行動をとる重要性を知らされたりしても、必ずしもその通りに行動しません。

たとえば医療に従事する人たちは、適切な方法で手洗いをすることの重要性を認識していますが、自分の手にバクテリアがついていることは見た目ではわからないので、つい手洗いを怠りがちです。このような場合、手洗いの方法やその重要性を伝えるトレーニングを行っても意味がないので、行動変容の方法について考える必要が生じます。これは難しい問題です。

行動変容には、結果を目に見えるようにすること(フィードバック)が重要

行動変容に取り組むときに共通してみられる問題のひとつは、目に見える具体的なフィードバックがないことです。人はすぐに結果が明らかにならないことに対してモチベーションを保つことができません。手洗いの問題の場合、もし、バクテリアに色があれば、つまり、手が汚れたというフィードバックがあれば、すぐに手を洗うことでしょう。

運動することが体にいいとわかっていても、その結果(フィードバック)はすぐには明らかになりません。Fitbitのようなフィットネスアプリは、このような場合に、行動の結果を目に見えるようにするためにあるのです。

VRなどによる没入型体験は行動変容に役立つ

最近では、コンピューターを使った没入型体験が、人間の行動にどのように影響するかについての研究が多数行われています。このような研究からわかるのは、人間の行動に影響を与えるのは、知識ではなく「信念」だということです。VRなどによる直感的な体験は、この「信念」に影響を与えることができ、行動が長期的に変わる可能性があります。

行動変容を促すには感情にアピールする

人は自分の信念に基づいて行動を決める傾向にあります。何かを「知っている」からではなく、それがよいことだと「信じている」場合に行動するのです。つまり行動変容を促すには、人の理性にではなく感情に訴えかけるような方法が有効です。何かについて深く考えることではなく、それについて「強く感じる」ことが重要です。特定のトピックについて何も感じなければ、人はその重要性を信じないので、それに関する行動をとろうとしません。

 

元の記事:

https://learningsolutionsmag.com/articles/2220/learning-leaders-julie-dirksen-on-the-importance-of-feedback-in-changing-behavior?utm_campaign=lsmag&utm_medium=link&utm_source=lsmag

行動変容に関する他の記事:

http://bit.ly/3abdjq4

 

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