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2020.06.12

テクノロジーを活用し、組織に成功をもたらす戦略を考える方法

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私たちの思考には、直感によって即座に反応する思考と、意識的な思考の2種類があります。意識的な思考には努力が必要なので、私たちは、できるだけそれを避け、直感に頼ろうとする傾向にありますが、それでは適切な意思決定ができません。Clark Quinnさんによれば、テクノロジーを使って効果的に意思決定を行う方法があります。

 

どうすべきかのアクションを決める方法

  • ブレーンストーミングは、アイデアを生み出すための方法ですが、これを効果的に行うには、他の人の考えの影響を受けないよう、事前にそれぞれが自分のアイデアを考えておく必要があります。
  • データは、エビデンスに基づいて意思決定を行う上で貴重な情報源なので、何をすべきかのアクションを考える前に、データを収集すべきです。
  • 図表などを使って自分の思考を視覚的に表現したり、データに基づいて数値モデルを作る方法も効果的です。
  • どのようなリソースを入手できるか、どのような検索機能か使えるかを調査します。
  • 自分が達成したいゴールから後ろ向きに考える方法によって、問題解決のためのステップを判断します。
  • それでも解決しなければ、他の人に頼ります。

 

チェンジマネジメントを行う

どうすべきか一連のアクションを決めたら、全体を見渡し、落とし穴がないかを検討します。

  • プレモーテム(死亡前死因分析)」は、このような場合に役立つ方法のひとつです。この方法では、その計画が失敗したという前提に立って、その理由を考えます。これにより、成功を妨げる要因について新たな洞察を得ることができます。
  • 仲間に自分の判断を共有し、フィードバックを与えてもらう方法もあります。
  • 変化についてチームでビジョンを共有し、予想される問題に対して組織レベルで備えます。このとき図などを使って視覚的に表現すれば、概念を整理することができます。

 

L&Dとして意思決定のプロセスをサポートする

組織開発は通常、大規模な変革を対象としていますが、L&Dは、小規模な変革をサポートすることができます。

  • 決定したこと実施に移すにあたり、それを表現するためのツールが必要です。これには、表計算シート、グラフィックツール、プレゼンテーションツールなど通常の方法の他に、コラボレーションツール、チェックリスト、インタラクティブプロセスツールなどのパフォーマンスサポートツールを使用することもできます。
  • 連携検索機能があれば、個々のリソースを別個に検索する必要がなくなり、適切なリソースを見つけやすくなります。
  • リソースのキュレーションも、L&Dが果たす価値ある役割のひとつです。

 

もっとスマートに働き、組織に成功をもたらすアクティビティを考えることが、これからのL&D戦略の基盤となります。L&Dは、組織にとって何が重要なのかを考え、単なるトレーニングだけでなく、パフォーマンスサポートや積極的なファシリテーションを通じて、組織の成功をサポートする必要があるのです。

 

 

元の記事:

https://learningsolutionsmag.com/articles/quinnsights-strategies-for-success

 

Clark Quinn氏による他の記事:

https://www.ipii.co.jp/archives/tag_blog/clark-quinn/

 

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