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2020.06.22

デジタルトランスフォーメーションの前に行うべきこと

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今日は、デジタルトランスフォーメーションに関するClark Quinnさんの記事を紹介します。

 

デジタルトランスフォーメーションそれ自体は素晴らしいことです。しかし組織を変革し、成功をもたらすには、テクノロジー(デジタルツール)を導入する以前に、もっと根本的なトランスフォーメーション(変革)が必要とされます。

企業の抱える問題

企業には、多くの非効率があり、従業員のエンゲージメントレベルが低いという多くの証拠があげられています。

エンゲージメントを高めるには、従業員に仕事の意義を伝え、目標達成をサポートし、責任を果たしつつ安心して働ける環境を用意する必要があります。このとき重要なのは、信頼です。マネジメント側と従業員の間に信頼関係がなければ、どのような介入もうまくいきません。

つまり、テクノロジーの導入以前に、人に関する問題を解決する必要があるのです。

デジタル化の前に組織文化を整える

テクノロジーを導入すれば、当然、変化が生じます。このとき信頼関係がなければ、従業員はその変化を前向きな気持ちで受け入れません。だから、デジタル化を推進するには、その前に組織文化を正すことが重要です。マネジメント側が従業員を気遣う気持ちを示せば、テクノロジーによる変化が生じたときに信頼して受け入れてもらえる一方、従業員との関係性が破綻していれば、従業員はテクノロジーによる変化に不審を抱き、最適な結果を得ることができません。

デジタルトランスフォーメーションによってもたらされること

職場のデジタルトランスフォーメーションの主な目的は、テクノロジーを使ってビジネスプロセスを増強させることです。しかし、コンピューターの方が得意なこともあれば、人間の方がうまくできることもあります。だから、両方の持つ力を最適に活用すれば、部分の総和よりも多くのことを得ることができます。これにはまず、デジタルの部分ではなく、人間の部分の問題から解決することが重要です。

 

 

元の記事:

https://learningsolutionsmag.com/articles/quinnsights-the-transformation-is-not-digital

 

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Clark Quinn氏による他の記事:

https://www.ipii.co.jp/archives/tag_blog/clark-quinn/

 

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