IPIニュースレター購読お申込み

2019.10.09

ワークフローラーニング(仕事の流れの中で学ぶ)

Written by

Bob Mosher氏は、長年にわたって職場の学習に携わってきた人であり、この業界に生じた数々の大きな変化を経験しています。今日は、現在生じている大きな変化についてMosher氏が解説している記事を紹介します。

 

学習のためのさまざまなテクノロジーや方法論が出現していますが、L&Dの世界では、依然としてトレーニング中心のラーニングソリューションが提供され続けています。しかし、このようなやり方は劇的に変化しつつあり、最近では、ワークフローラーニングがL&Dにとっての新たな課題となっています。

ワークフローラーニングとは、実際の仕事の最中に学習やサポートが提供されることをいいます。ワークフローラーニングの場合、仕事を離れて学習に取り組むのではなく、仕事のプロセスに学習が埋め込まれています。つまり、学習が終わるときに、その仕事も終わっているのです(仕事をしつつ学ぶことが可能になっている)。

ワークフローラーニングが可能な環境では、学習のための手段やサポートがすぐ手の届くところに用意されており、仕事をしながら直感的な方法でそれを使うことができます。これにより、自律的、自発的学習が促されます

ラーニングテクノロジーの世界では、ワークフローラーニングを実現するブレイクスルーが多数生じています。その代表的なものを以下に紹介します。

 

  • LMSではなくラーニングエクスペリエンスプラットフォーム(LXP):

LXPは、LMSや他のレポジトリに加える強力なテクノロジーとして出現し、これまでにないような方法でコンテンツへアクセスしたり、コンテンツを作成することを可能にします。

  • eラーニングではなく電子的パフォーマンスサポートシステム(EPSSs: electronic performance support systems):

EPSSは90年代の初期から存在していますが、最近のものは、ワークフローに埋め込むことができ、仕事をしながら学ぶことのできる真のワークフローラーニングを可能にします。

 

 

元の記事:

https://www.chieflearningofficer.com/2019/08/19/standing-still-is-no-longer-an-option/

 

関連記事:

LMSの衰退とラーニングエクスペリエンスプラットフォームの出現

AIではなくIA(知能増幅、intelligence augmentation)について語るべき

ワークフローラーニングが従来型トレーニングと根本的に異なる5つのポイント

※このサイトに掲載されている一連の記事は、オリジナルの記事の全体または一部の概要を紹介するものです。正確なところはオリジナルの記事をご参照ください。