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2020.06.26

働きがいのある職場を作るには?

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今日は、行動科学に基づくパフォーマンスコンサルティングの専門家であるDarnell Lattal氏による「働きがいのある職場」に関する記事を紹介します。

 

確かに、企業の業績がよければ従業員からの評価もよくなるという傾向にはありますが、Great Place to Work Instituteによる数百万という従業員から得られたデータに基づく25年にわたる研究の結果明らかになったのは、働きがいのある職場すべてに共通する要因は、「信頼(trust)」だということです。

Great Place to Work Instituteによれば、信頼は、「従業員とマネージャーの関係性を緊密にするようなポリシー、実践、行動を特定し、それを強化する」ことによって生まれます。これは、信用(credibility)、尊敬、公正に基づく文化を通じてのみ達成することができます。

また、Mercerコンサルティングによる調査によれば、従業員のモチベーションやエンゲージメントに最も影響を与える要因は、尊敬、ワークライフバランス、仕事の種類、リーダーシップや同僚の質であり、給与は、こうした要因よりも影響が小さくなっています。

従業員は、自分が価値あるチームメンバーとして扱われるときに信頼の気持ちが生まれます。このような信頼を得るのに重要なのは、オープンなコミュニケーションです。

これには、マネジメントが誠実であるだけでは十分ではなく、透明性と、有言実行が鍵となります。

働きがいがあるとされる多くの企業では、職場に楽しさがあります。上司や同僚と笑い合うことができないような職場を働きがいのある職場にすることはできません。

また、マネジメント側が、従業員の日々の必要に応えることも必要です。たとえば、従業員同士を仲良くさせるためのイベントに無理やり参加させるのではなく、仕事の支障となるような障害を取り除くサポートをしたほうが効果的です(暑さの厳しい現場で無料の飲み物を提供など)。

行動科学に基づく介入を行う場合でも、その根底には「信頼」が必要だということです。

 

元の記事:

https://www.aubreydaniels.com/media-center/science-success-creating-great-places-work

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