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2019.07.10

嫌なことを人にやってもらう方法

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家庭でも職場でも、本人が望まないことをどうしても行ってもらわなければならない場合があります。今日の記事では、そのような場合のヒントが紹介されています。

 

 

職場では、面白くないタスクを人にやってもらう(特に、通常の業務外で行う頻繁には行わない仕事)必要が生じることがあります。これにはどうしたらいいでしょう?

  1. 段階的に行わせる

職場では、行うべきことの長いリストを作り、それをメールで投げつけるやり方が主流です。特に本人が望まないタスクの場合、複雑で大変な要求を一気に投げつけられると、恐れや反発が生じます。だから一度にすべてを指示するのではなく、タスクを扱いやすい単位に区切り、段階的に行ってもらいます。

  1. 進捗を把握できるようにする

大抵のタスクは慣れてスキルが高まれば簡単になりますが、頻繁に行わないタスクの場合、やり方を思い出したり、どこにあるかわからない情報を探し出したりする必要があるので、任される側にとって負担となります。さらに、それがいつ終わるかわからい場合は、精神的な負担となります。

これに対処するには、進捗の様子を把握できるようにする方法を与えます。はじめにタスクを段階化しておけば、これを簡単に行うことができます。このような進捗を示す仕組み(進捗バーなど)は、ゲームやその他のソフトウェアなどにも取り入れられています。

  1. ご褒美

外部的見返り(ご褒美)はモチベーションを損なうことが多くの研究で示されています。長期的な仕事であれば、その意義を理解させてモチベーションを高めることが最初のステップであるのは当然です。しかし、ご褒美にもある程度の効果はあります。だから、すぐには意義を理解しづらいけれども、どうしても行わなければならない単発的なタスクの場合は、ご褒美を使う方法も有効です。単発的なタスクであれば、ご褒美によってモチベーションが損なわれる既存の行動がそもそもありません。何が適切な見返りであるかは、人によって異なります

 

人は、外部からコントロールされることに抵抗を感じるものです。だから自分のやりたくない大変なタスクを押し付けられれば反発を招きます。このようにする代わりに、事前にタスクを適切に段階化し、進捗を把握する方法を与え、最後に適切な見返りを与えれば、自律性の感覚を保ちつつ、人を動機づけることができます。人に何かを要求するときには、要求される人が、より簡単に受け入れられるようにする工夫が必要です。

 

元の記事:

https://www.nirandfar.com/ways-to-get-people-to-do-things-they-dont-want-to-do/

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