IPIニュースレター購読お申込み

2021.04.20

誰もがブレンド型学習を求めているが、それが何であるかわかっている人は少ない

Written by

ブレンド型学習というと、教室型の講義とeラーニングを組み合わせるといったイメージが浮かぶ人が多いと思います。しかしDonald Clark氏によれば、このような考え方に縛られているとよいブレンド型学習をデザインすることはできません。

 

ブレンド型学習に関する誤った考え方

 

  • 単にさまざまな教え方を組み合わせればよい

教室型など、古いやり方に、eラーニングなど新しい方法を少し付け足すだけのものだと思っている人がいます。

  • ブレンド型の「学習」ではなく、ブレンド型の「教え方」のことである

ブレンド型学習に関する書籍の多くは、ブレンド型の教え方について書かれています。このような本では、既存の教え方を細分化し、それにオンライン的な要素を付け加えているだけであり、教室型の講義にeラーニングを加える古いやり方を超えられていません。

  • 2つの要素の組み合わせである

ブレンド型とは、オンラインとオフライン、同期型と非同期型、フォーマルとインフォーマルといった2つの要素が組み合わされてものだと考えている人がいます。

 

上記のような考えの結果、ブレンド型学習は、単なる古いやり方に何かを付け足すだけの陳腐なものとなってしまっています。

 

真に効果的なブレンド型学習のデザインに必要とされること

ブレンド型学習は、単なる組み合わせの問題ではありません。ブレンド型学習を準備するには、学習者、学習のタイプ、組織の文化、リソース、デリバリー方法などについて、注意深い分析が必要とされます。その結果、講義や教室といった従来の要素が全く含まれなかったり、オンラインの要素が全く含まれないといった、画期的な方法が生まれる可能性もあります。ブレンド型学習をデザインするときには、個人の先入観やバイアスを排除し、新たな視点に立って、学習体験を一から構成する必要があります。

 

 

元の記事:

http://donaldclarkplanb.blogspot.com/2020/06/everyone-wants-blended-learning-few.html

 

関連記事:

ブレンド型学習をデザインするための10のベストプラクティス

 

 

※このサイトに掲載されている一連の記事は、オリジナルの記事の全体または一部の概要を紹介するものです。正確なところはオリジナルの記事をご参照ください。