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2018.01.29

2018-004 先に助言を与えない

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こんにちは、黒澤です。

ある神経経済学者がこんな趣旨の実験をしたそうです。

大学生をMRI(脳活動を測る装置)で測定させてもらい、報酬を支払う。
被験者である学生には、報酬に関して2つの選択肢を与える。
 1.報酬を受け取る
 2.報酬が増えるサイコロを転がす。

ただしMRIに掛かる前に、被験者を2つのグループに分け、以下の対応をします。
 A MRIが終わったら、1か2を答えるように伝える
 B 「経済学者が1にした方がよい」と助言をしたうえで、MRIが終わったら、1か2を答えるように伝える

結果
 Aの被験者:意思決定をする脳の活動が活発だった
 Bの被験者:意思決定をする脳の活動はほぼ見られなかった
(念のため解説。Bの皆さんは、学者さんが助言してくれた、1の方が得であると思い、結論を決めている)

私が見た記事では、2のデメリットが不明だったので、学者さんの助言の信ぴょう性が怪しいなと思ったりもしました。
実験のディティールよりも、このお話を引用により、何が言いたいのか。というのが今回のテーマです。

上記の結果を別の表現に置き換えると、
「決断に際して、リーダーや上位者の助言や正解を与えてしまうと、思考停止する」
と言えるそうです。

あまりにも早い助言や正解は、相手を思考停止させるだけでなく、自分が決めたように錯覚させてしまうこともあります。
相手の成長を期待し、自分で考え動いてもらいたいのであれば、「あなたはどう思うの?」など問いかけて、まず相手に考えてもらうことが必要でしょう。

私は研修の場で、受講者に対して意識したいことだと思っていますし、日常にも応用できるな。と感じます。