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2020.01.10

Homer Simpson効果

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Homer Simpsonはアニメのキャラクターですが、今日紹介する記事によれば、脳科学の世界には、この名前からとった「Homer Simpson効果」というものが本当にあるそうです。

「Homer Simpson効果」は、「自分は何か新しいことを学ぶたびに、前に学んだことが頭の中から押し出されてしまう」というHomerの台詞からきています。

人間は、新しい情報を学ぶと、それに似ている古い情報を忘れる傾向にあります。研究では、新しい情報の記憶と想起を簡単にするため、以前に学んだ情報の想起を禁じる信号が送られるためであると考えられています。このとき古い情報が消されるわけではありませんが、それにアクセスすることが一時的に難しくなり、それによって新たな情報が定着するチャンスが高まります。

このことが学習に意味すること

特に経験豊富な人に教える場合、その人がすでに知っていることが、新たな情報を学ぶ妨げとなることがあります。だから、以前に学んだことに似ているけれども異なる手順を新たに教えるときには、学習者が以前に学んだことと、新たに学んだことを統合するための時間を余計にとる必要があります。

Homer Simpson効果の影響を抑える方法

  • 学習者に対し、何らかの「アンラーニング(一度学んだことを忘れること)」が必要とされることをあらかじめ伝えておきます。このようにすれば、すでに知っていることと、新たな情報との関連性を判断しやすくなります。
  • 以前に学んだことに新たな情報を関連付ければ、新たな情報を学んだことによって抑制されている以前の知識への神経経路を意識しやすくなります。たとえば、学習者がすでに知っているアプリケーションに似ている新たなアプリケーションについて教える場合には、これら2つを比較対照すれば、古い知識に基づいて新たな知識を取り入れることができます。

 

元の記事:

https://www.td.org/insights/combating-the-homer-simpson-effect

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