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2019.06.21

学習目標を使って学習者の注意を集中させる

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インストラクションデザインの本には必ず、「はじめに学習目標を示すべし」といったことが書かれています。しかし、単に目標を示すだけでは、必ずしも効果があるとは言えません。

これに関して、アメリカの学習の専門家であるWill Thalheimer氏は、「集中目標(focusing objective: 学習者の注意を集中させるような目標)」を使うことを推奨しています。

 

 

集中目標(focusing objective)という名前からもわかるように、これは学習者の注意をコンテンツの重要な部分に向けさせるための目標です。学習者は、重要だと思われる部分に対してより多くの注意を払うので、適切な集中目標を示せば学習が促進されます。集中目標は、以下のようにすることで効果が出ます。

 

選択的に使う

絶えず集中目標を使うと学習者がそれに慣れてしまい、注意を払わなくなってしまうので、特定の場面で使います。

 

コンテンツの内容と同じ言葉を使う

同じ内容を指す場合は、学習コンテンツで使われている言葉と、集中目標で使われている言葉が同じになるようにします。

 

余計な言葉を削る

簡潔な表現を心がけ、コンテンツとは関係のない言葉を含めないようにします。簡潔にすれば、学習者がコンテンツとの関連性に気づいてそれに注目することができます。

 

元の記事:

https://www.td.org/insights/using-objectives-to-focus-learners-attention

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