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2019.08.06

学習科学に基づいてマイクロラーニングを活用する

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分散効果(時間をおいて少しずつ繰り返し学習すると長期記憶が促進される)、想起練習(いったん覚えたことを思い出す練習をすると記憶が強化される)、短期記憶の容量の限界(人は一度に大量の情報を取り込むことができない)といった考え方は、認知科学ではかなり前から確立されており、これはマイクロラーニングに効果がある根拠の一部でもあります。一方、脳がどのように機能するかはまだよくわかっていないので、マイクロラーニングに関して「神経科学」や「脳科学」を引き合いにしている人には注意が必要です。

 

マイクロラーニングは、認知科学で古くからわかっている記憶の仕組み(学習科学)に基づいて活用すれば効果を発揮します。今日紹介するブログでは、その方法が示されています。

 

関与意識を促す

職場でマイクロラーニングを普及させるには、従業員の巻き込みが必要です。これには、マイクロラーニングの科学的基盤となっている原則(学習科学)を簡単に説明し、日々少しずつ学習することの価値を知らせます。ゲーム方式によるマイクロラーニングを使うことも関与意識を高める方法のひとつです。

 

アダプティブにする

アダプティブテクノロジーを備えたマイクロラーニングツールを使えば、学習者それぞれの持っている知識や学習状況に応じて、適切なコンテンツを適切なタイミングで提供し、学習者の知識ギャップに適宜個別に対応することができます。

 

オンデマンドでアクセスできるようにする

職場やプライベートで使用されているさまざまなタイプのデバイスに対応したマイクロラーニングコンテンツに必要に応じてすぐにアクセスできるようにすれば、学習が行われる可能性が高まります。

 

実質的な成果を出す

マイクロラーニングを制作するときには、それによってもたらされるビジネス上の価値を意識して取り組みます。これにはまず、マイクロラーニングによって、どのようなビジネス上の問題が解決されるのか、どのような成果が期待できるのかを考えます。さらに、そのような成果を生むには従業員の行動がどのように変わればいいのか、そのような行動の変化を生むには、従業員が何を知っている必要があるのか、といった具合に、まず終わりを意識し、逆向きに考えていきます。

 

元の記事:

https://www.learngeek.co/2016/06/microlearning-lot-smaller-content/?platform=hootsuite

 

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