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2019.06.28

学習科学の研究者が教える効果的な学習方法:精緻化(elaboration:自分で自分に説明する)

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これは、科学的根拠に基づく学習方法を普及させるためのサイト「The Learning Scientist」に掲載されていた効果的な学習方法シリーズの2番目の記事の紹介です。

 

精緻化(elaboration)とは?

学習における精緻化とは、自分が学んでいることについて自分の言葉で詳しく説明することを意味します。このとき、学ぼうとしている概念同士のつながりを説明したり、学習内容を自身の経験や記憶、日々の生活と関連付けたりします。

 

精緻化を促す質問

質問は、精緻化のための方法のひとつです。精緻化を促すための質問とは、たとえば「Xはどのように機能するか?」、「Xが起こるのはなぜか?」、「Xはいつ生じるか?」といったことです。

 

精緻化を促す質問の使い方

  • 学習したい概念のリストを作り、それを見ながら、その概念が「なぜどのように」機能するかを自分自身に尋ね、テキストやノートなどを見て、その答えを探します。
  • 概念を説明するときには、概念と概念の間のつながりを説明し、それらがどのように連携して機能するのかを説明します。たとえば、それらの概念のどのような部分が似ており、どのような部分が違うかなどを考えてみます。
  • その概念が、自分の体験や記憶にどのように該当するかを考えてみます。さらに、自分の日々の生活の中で生じていることと、その概念がどのように関連するかも考えてみます。

 

 

元の記事:

https://www.learningscientists.org/blog/2016/7/7-1

 

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