IPIニュースレター購読お申込み

2019.04.25

新規採用時にはフォーマルトレーニングが必要

Written by

日本では、ある程度の規模の企業であれば、新卒者のためのトレーニング(フォーマルトレーニング)を行うのが普通です。欧米では必ずしもそのような慣習はないようですが、今日紹介する記事を読む限りでは、新卒者(あるいは新卒ではないにしろ新規採用者)には、フォーマルトレーニングを提供する必要があるようです。

 

新卒のエンジニア(就職してから18ヶ月)とそのマネージャーを対象に行われたある研究によると、新卒者は、入社時にフォーマルトレーニングを求めており、フォーマルトレーニングを行った方が、職場への社会的順応も良好であるそうです。

この研究では、以下のような興味深い知見が得られています。

  • 新卒者は、自分の職務について体系的なオリエンテーションを期待していたのに対し、マネージャーは、新卒者が自ら積極的に質問し、職場で直接学ぶことを期待していた。
  • マネージャーは、新卒者が必要に応じて支援を求めることを期待していたのに対し、新卒者は、質問することでマネージャーを煩わせたくないと思っていた。
  • 新卒者はマネージャーに対し、日々の仕事について、より指導的なサポートやコーチングを期待しているが、マネージャーは忙しくてその時間がとれない。

新規採用者は、まだ仕事の流れの中で自然に学ぶ準備ができていません。入社間もない時期に、偶然に任せた試行錯誤的な学習を期待することは、新規採用者にとって苦痛であり、あまり生産的な方法ではありません。新規採用時には、フォーマルな方法を通じて基礎知識を与える必要があります。

 

元の記事:

https://www.td.org/insights/surprise-new-employees-want-formal-training

関連記事:

初心者には適切な指導者が必要(Dunning-Kruger Effect)

※このサイトに掲載されている一連の記事は、オリジナルの記事の全体または一部の概要を紹介するものです。正確なところはオリジナルの記事をご参照ください。