コラム

ASTD TechKnowledge2013 セッション(田辺健彦)

「TH302 Using Game Design to Create Accomplishment
-Based Learning – Creating Engagement」
スピーカー:Julie Dirksen ( Instructional Designer Usable Learning)

人間の感覚とゲーミフィケーションの関係

人間が行動する際の感覚・意識的な部分について、心理学的見地からの説明に加えてゲーミフィケーションとの関連について話した。

具体例を使って解説されたポイントは、
・徐々にチャレンジングにすることで面白さを感じる
・バランスをキープすることが重要
・実績と達成感の関係
など、非常に興味深いものだった。

 
「FR200 Voted Best Dressed:
 Design for a New Generation of E-Learning」
スピーカー:John-Carlos Lozano(Creative Director, Partner SweetRush , Kerri Simmons – Chief Solution Architect SweetRush)

ゲシュタルト理論をコンテンツ制作に活用するコツ

コンテンツデザイナーやインストラクショナルデザイナーに向けて、ゲシュタルト理論の考え方をコンテンツ制作に適用するという難解なテーマだったが、受講者とのディスカッションも織り交ぜながら上手くまとめ、斬新な画面・UI(ユーザーインターフェイス)の活用を提言した。

●ゲシュタルト理論
1. 近接:近い距離のものはまとまって見える
2. 類似:.形状や色が同じものはまとまって見える
3. 継続:より滑らかな経過を示すものはまとまりやすい
4. 閉鎖:閉じた図形はまとまって見える
5. 対称性:対称な図形ほど閉じた図として認識されやすい
6. 像/地面:重なっている図形のうち、面積が小さい方が図として、大きい方は地として認識されやすい
7. 共通運命:同じ方向、周期の運動はまとまって見える

●10の役立つTips
1. ニーズを満たすように設計する
2. パターンを探す
3. 整合性・一貫性
4. 見せる順番
5. フィードバック
6. ルールに基づく
7. 受講者にパワーを与える
8. 簡素化する
9. 設計を検証する
10.探求は友達

田辺健彦(たなべ・たけひこ)

株式会社IPイノベーションズ ラーニングパフォーマンス事業部 シニアマネージャー
ASTDグローバルネットワークジャパン 広報委員

1963年新潟生まれ
音楽・ゲーム制作を経てIT教育に携わり教育業界へと転身。日本におけるe-Learningの黎明期からエバンジェリストとしてさまざまなオンライントレーニングを提供。IPイノベーションズでは、「何でも屋」として奔走の日々を過ごしている。
座右の銘は「日々是勉強」。