Tin Can APIはオープンソースのAPIであり、データ形式としてJavaScript Object Notationを使用する Representational State Transfer(REST) Webサービスである。 このWebサービスにより、ソフトウェアクライアントが「ステートメント」オブジェクトの形式で経験データを読み書きできる。 最も単純な形式のステートメントは、「私がこれを行った(I did this)」。より一般化すると「動作主(actor)、動作(verb)、対象(object)」という形式となっているが、これよりも複雑なステートメント形式を使用することが可能だ。
「Tin Can API」を利用するとあらゆるデバイス上での活動経験を一つの場所「LRS(正式名称は?)」に格納することができる。LRSとは基本的に、Tin Can APIのアクティビティステートメントを保存するデータベースで、場合によっては、LRSはLMS(Learning Management Sysytem:eラーニングの実施に必要な学習管理システム)のアップグレードとして提供される可能性や、既存のLMSの追加機能となる(bolt-on)可能性もある。
VANDERBILT大学のメディカルセンターでは「Tin Can API」をすでに導入しており、複数のLMSの履歴と、それ以外のインフォーマルラーニングや集合研修やメディカルシミュレーションの経験をすべてLRSに入れているという。
米国ではすでに「Tin Can API」に対応したオーサリングツールやLMSも多数あり、広がりつつあるようだ。今後の動向に注目したい。
「TH300 – Brain and Memory」 スピーカー:Art Kohn(AKLearning社)
記憶力を身につけるためのコツ
立ち見も含めると定員数の1.5倍ほどの観客を集めた非常に盛り上がったセッションで、実体験を交えながら説明は進められた。 ポイントは、以下の通りである。 ●Memory is Constructive ●Memory limits can be expanded ●Memory can be unlimited ●Memory is Emotional ●Levels of Processing Affects Memory
この中の「Memory is Constructive」について紹介しよう。 まず下記の文字を15秒見て、記憶できるか試してほしい。