自律的学習(self-directed learning)と自己調整学習(self-regulated learning)という言葉は、しばしば同じ意味で使われています。しかし今日紹介する記事によれば、これらの間に違いがあるようです(この記事は学習科学の研究者であるPaul Kirschner氏によるものです)。
自律的学習(self-directed learning)は、「マクロ」レベルで機能します。これは、「他人の支援を受けて/受けないで、個人が率先して自分の学習ニーズを診断し、学習目標を設定し、学習に必要とされるリソースを特定し、適切な学習方法を選択・実行し、学習結果を評価すること」と定義されています。つまり自律的学習者とは、自身の学習を自身で準備、実行、完了する能力と意志のある人のことです。
これに対し、自己調整学習(self-regulated learning)は、「ミクロ」レベルで機能します。これは、自律的学習のサブプロセスであり、大きな学習目標に含まれる個々の学習タスクについて、目標を設定し、学習方法を計画し、学習の様子を自らモニタリングし、必要に応じて調整し、結果を自ら評価することです。
研究によると、自律的学習や自己調整学習が得意な人は、知識の豊富な高パフォーマーです。しかし、すべての人にそのような能力を期待するのは現実的ではないので、それに上達するための適切なサポートが必要とされます。
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