
学習が生じるには、まずワーキングメモリ(作業記憶)で新たな情報と既存知識を関連付け、それを長期記憶に入れる必要があります。しかしワーキングメモリで処理できる情報の量は非常に限られており、過度の認知負荷がかかると効果的に学習することができません。
今日は、以前に紹介した認知負荷の3つのタイプに続き、「余計な認知負荷」を減らす方法についての記事を紹介します。
認知負荷には、内在的(intrinsic)認知負荷、余計な(extraneous)認知負荷、適切な(germane)認知負荷の3つのタイプがあります。このうち「余計な認知負荷」は、学習に役立たない負荷であり、学習の妨げとなります。
余計な認知負荷をなくす方法
- 関連する説明とそれに対応する画像など、相互に関連する情報は同時に見えるように配置する
- 画像やアニメーションにテキストで説明を付けるのではなく、ナレーションで説明することにより、頻繁な視線の移動を避ける
- コンテンツをチャンク化(短い単位に区切る)したり、一部を事前にトレーニングしておくなどして、新たな情報の提示を長々と続けないようにする
- 動きの激しい画面などは、必要に応じて停止したり、再開できるようにする
- 「念のため」、「面白いから」、「完全にするため」といった理由で余計なコンテンツを含めないようにする
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