
ATD 2019 Japan Summitでバーチャルセッションを提供するJennifer Hofmann氏は、過去20年以上にわたってオンライン研修を専門としてきたオンライン研修のスペシャリストです。今日紹介する記事では、Jenniferさんが以前に取り組んだブレンド型プログラムを例に、オンライン研修プログラムを成功させる要因が示されています。
プログラムの概要
インタラクティブなeラーニング、ビデオ、コンテンツ(教室型またはバーチャル)で構成されるブレンド型プログラム。
うまくいったこと
- 専任のプロジェクトマネージャーをアサインしたこと。
- SMEと一緒にコンテンツをデザインしたこと。
- オンライン研修のパイロットプログラムを実施し、有効なフィードバックを得られたこと。
- オンラインファシリテーションスキルも含めた、ファシリテーターのトレーニング。
改善が必要とされたこと
当初予想したほど、オンラインによる方法が受け入れられませんでした。これは、以下が原因と考えられます。
- プログラムの提供が開始された後のプロジェクトマネジメントがうまくいかなかった
開発の完了後、元のチームが解散となり、その後のマネジメントが新たなチームに引き継がれたため、適切なサポートを行うことができませんでした。
- 適切なコミュニケーションプランを作っていなかった
ブレンド型学習の目的や期待事項を学習者に説明するためのコミュニケーションが不十分でした。学習者からは、参加すべきセッションがわからなかった、事前学習が必須であることを知らなかった、オンライン研修があることを知らなかった、といったコメントが寄せられました。
- LMSがグローバル時刻に対応していなかった
- オンライン研修の価値に関する宣伝の不足
オンライン研修に参加している人たちは、対面式の方がよいと考えているようでした。バーチャルラーニングの価値を強調する宣伝が必要でした。
反省点
このプロジェクトでは、コンテンツとそのデザインにばかり注目し、学習文化を積極的にマネージすることがおろそかになっていました。
オンライン研修を成功させるには、単に適切なコンテンツを作るだけでは十分ではありません。学習者の体験、学習者へのメッセージも考慮する必要があります。
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https://www.ipii.co.jp/archives/tag_blog/jennifer-hofmann/
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