
多項選択式テストの問題を作ったことのある人であれば、問題の選択肢を作ることの大変さを知っていると思います。その一方、一般には、多項選択式問題は、学習や測定の方法としてあまり効果がないと考えられています。しかし、Connie Malamedさんによれば、多項選択式問題であっても、工夫次第でその効果を高めることができます。
テストの有効性(測定したいことを測定できる)と信頼性(テストの一貫性)を高めるには、欠陥のない選択肢を作る必要があります。
効果的ではない選択肢とは、それが不正解であることが自明なので、解答者に選ばれることのない選択肢のことです。研究によれば、効果的な選択肢を作る(正解以外の選択肢をもっともらしく作る)には、以下の点について考える必要があります。
- 学習者が、正解と混同しがちな概念は何か?
- 学習者が、このタスクを行うときにどのような間違いをするか?
- この問題を解くときにありがちな誤りは何か?
- この分野で一般的にある誤解はどのようなものか?
選択肢の適切な数とは?
Rodriguez(2005)による多項選択式テストに関するメタ分析では、選択式問題の最適な選択肢の数は「3個」であるとのことです。
選択肢を類似させる
不正解の選択肢を正解に類似させれば、そのテストをより難しくすることができます。言い回し、内容、構成(長さ、複雑さ、形式など)、数字(計算の場合)などを類似させると、選択肢の外見のみから正解を判断することが難しくなります。
テスト結果を分析する
それぞれの選択肢が選ばれた割合を分析し、選択される割合の低かった選択肢は、別のものに置き換えるか、改善します。
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