
インストラクションデザインは、長い歴史をもつ科学的研究に裏付けられた方法論であり、適切に適用すれば大きな効果をもたらします。しかしこれは非常に複雑なプロセスあり、多くの分析や計画が必要とされるので、必ずしもこのアプローチに従って学習体験が開発されているとは限りません。また、インストラクションデザインに従う場合であっても、インストラクションを開発するメンバーが、必ずしもインストラクションデザインをよく理解しているとは限りません。
今日は、インストラクションについての知識が十分ではないメンバーがチームにいるときに、開発のビジョンや目的の共有に必要とされる主要な要素について解説している記事を紹介します。
学習体験の開発チームにインストラクションデザインの知識がないメンバーがいる場合どうすればいいか
- 適切な学習目標を決める
学習目標には動作動詞を使い、学習の結果、学習者が何をできるようになる必要があるのかを表現します。適切に表現された学習目標があれば、学習者とやり取りする方法、使用メディア、アセスメント、コンテンツの詳細などを他の人に明確に示すことができます。学習の結果として期待される行動目標の意味を理解していれば、チームがビジョンをより効果的に実現できます。
- 学習者の既存知識、背景などを明らかにする
効果的なインストラクションを作るには、学習者の理解が欠かせません。学習者のことを理解していなければ、どの程度の情報や支援を与えればいいかの判断を誤ってしまう可能性があります。
- 認知負荷が過剰にならないようにする
装飾的な情報や付加的情報は不要です。また、一度に多くのことを教え過ぎたり、教えるペースが速すぎれば、学習者の意識的な情報処理(認知負荷)が過剰になり、記憶や理解を妨げます。
- インストラクションデザインは直線的なプロセスではないことを知る
場合によっては、開発のプロセスを修正し、逆戻りする必要があります。このことを知っておけば、途中でやり方を変える必要が生じた場合のストレスが軽減されます。
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『基本的なインストラクションデザイン:その1(パフォーマンス分析)』
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