
今日は、Chad Udell氏による、テクノロジーを活用した効果的なモバイル学習についての記事を紹介します。(Chad Udell氏は、ATD 2019 Japan Summitのスピーカーとして来日)。
「エンタープライズモビリティ」とは、モバイルデバイスやクラウドサービスを使って、オフィス外で働くトレンドのことをいいます。今後、多くの大企業がこのような働き方を採用すると考えられています。
このようなトレンドに備えるには、テクノロジー、アフォーダンス、組織の変化という3つの要素についての理解が必要です。
テクノロジー
今や、デスクトップPCより携帯電話ユーザーの方が大幅に多くなっています。携帯電話は単なる電話機ではなく、長い時間をかけて発明されてきたさまざまなテクノロジーが入っています(電池、FAX機能、ラジオ、電話、無線、テレビ、トランジスタ …)。その一方、少し前には存在さえしていなかった高度なレベルのマシンインテリジェンス、ビッグデータ、クラウドなども使われています。
アフォーダンス
基本的には、アフォーダンスとは、それぞれのモノや環境が備えている機能や特性のことであり、それによって特定の行動が可能になります。たとえば、ティーカップの取手は、それを使う人がカップを持ち上げることを可能にするアフォーダンスを備えています。
テクノロジーが変化すれば、それを使ってできることも変化します。すべてのテクノロジーは、特定の行動を可能にする一連のアフォーダンスを備えています。たとえば、教室型、eラーニング、モバイルラーニングはそれぞれ、教師やユーザーの行動を可能にする特定の機能を備えていると考えることができます。
組織の変化
テクノロジーの発達に伴い、組織も変化します。最新のテクノロジーによって、これまでよりも少ないリソースでより多くを行うことが可能になっています。
i4CPというリサーチ会社が2013年に行った調査によると、パフォーマンスの高い企業は、そうでない企業にくらべ、組織の変化を管理する力が高く、組織の変化を支えるインフラとして、モバイルアプリケーションプラットフォームが採用されています。
Brandon Hall Groupによる2013年の調査では、高パフォーマンス企業には以下のような特徴があることがわかっています。
- フォーマルなモバイルラーニング戦略がある
- LMSでモバイルWebとアプリを提供する学習プランがある
- モバイルデバイスを使ってアクセスできるコンテンツがある
- エンゲージングで効果的なモバイルコンテンツがある
- 入念に考えられた成熟したモバイルラーニングモデルがある
エンタープライズモビリティは単なる流行ではなく、パフォーマンスの高い企業ではすでに浸透しているのです。
元の記事:
Chad Udell氏による他の記事:
https://www.ipii.co.jp/archives/tag_blog/chad-udell/
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