
アメリカのATD(Association for Talent Development)のサイトには、オンライン研修(バーチャルトレーニング)に関連するさまざまなリソースが公開されています(https://www.td.org/virtual-training)。 今日は、ATDのファシリテーターであり、教室型、オンライン両方のトレーニングを提供しているNikki O’Keeffe氏が、その経験から得たベストプラクティスについて書いた記事を紹介します。
オンライン研修のファシリテーションでは、教室型とは異なる準備をすることが非常に重要です。ファシリテーターとして、オンライン環境で教えるスキルは、教室型のそれとは異なる部分があります。
- テクノロジーの準備
オンライン研修を提供するときには、当然ながら安定したインターネット接続が必要です。うまく接続できなくなったときのバックアッププランも必要です。また、ラップトップの小さな画面ひとつでは不十分なので、モニターを2台用意します。
- オンライン研修は、複数名で行う
ファシリテーターが講義に集中できるよう、技術その他の問題に対応してくれるパートナーと一緒に行います。ファシリテーターとパートナーは、それぞれの役割について事前によく話し合っておきます。
- インタラクティブ機能の活用
オンライン研修では、講義が一方的になると参加者が飽きて他のことをはじめてしまいます。そうならないよう、インタラクティブ機能を備えたツールを使うことが重要です。3~5分ごとに、参加者と何らかのやり取りを行います。これには、参加者に質問をしたり、ホワイトボード、チャット、挙手などの機能を使うことができます。ブレイクアウトルームを使って、参加者同士で話し合いを行わせる方法もあります。
- ディスカッションボードの活用
ディスカッションボード機能があれば、コースの前、コース中、コース後のコミュニケーションを活性化することができます。たとえば、コースの開始前にファシリテーターやコースの内容について紹介したり、参加者の自己紹介をしてもらうことなどに使うことができます。コース中には、そこで参加者同士がやり取りしたり、コースの後には、関連リソースを紹介したり、参加者同士の連絡先を共有したり、共通の関心事についてコミュニケーションを継続することもできます。
- 個人とのやり取りを大切に
それぞれの参加者の発言内容を覚えておき、それに関して問いかけるなど、対面型クラスと同様、参加者ひとりひとりとのコミュニケーションを大切にします。
元の記事:
https://www.td.org/insights/are-you-ready-to-facilitate-in-the-virtual-classroom
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