
Jennifer Hofmann氏は、バーチャルトレーニング(オンライン研修)の専門家であり、ATD 2019 Japan Summitでは、文字通り、アメリカからオンラインでオンライン研修についてのセッションを提供してくれました。
Jenniferさんによれば、オンライン研修を成功させるには、参加者を感情レベル、知的レベル、環境レベルで引きつける(エンゲージする)ことが重要です。このブログでもこれまでに、オンライン研修で参加者を知的レベル、および環境レベルで引きつける方法についてのJenniferさんの記事を紹介してきました。
今日は、参加者を感情的レベルで引きつける方法に関して、JenniferさんがATDに寄稿した記事の紹介です。
企業が従業員に提供する研修は通常、強制的に感じられ、人間味のない学習体験になっています。しかし、従業員が、自分の職務をもっとうまく行えるようになりたい、それに必要なスキルを身につけたいと思っていることも確かです。だから企業は、従業員のこのような気持ち(感情)に配慮すれば、自社で提供する研修の効果をもっと高めることができます。学習体験は、それに対して学習者が抱く感情によって結果が変わってきます。
学習者の感情的エンゲージメントを促す方法
- ファシリテーターが、ツールの使い方に習熟
ファシリテーターがツールをスムーズに使いこなせば、それがオンライン研修であることが意識されなくなり、「リアルな」学習体験であるかのように感じられます。
- 学習者からのすべてのアクションに価値があることを示す
学習者のすべての発言、共有、やり取りに価値があることをはっきりと示せば、学習者は、自分が単なる無名の参加者の一人なのではなく、自分がその学習体験にとって価値ある存在であると感じ、さらに積極的に参加してくれるようになります。
- 安心して参加できる環境を用意
学習者が安心して自分の意見を言ったり、質問できるようにすれば、さらに意見や質問が出るようになります。たとえ質問に対する答えが間違っていても、ファシリテーターは、積極的に貢献することに価値があることを学習者に伝える必要があります。
- 学習を楽しめるようにする
学習することが楽しければ、学習者はさらに積極的に参加するようになります。
- 学習者の貢献に感謝し、進歩を認める
学習者の貢献(発言や共有など)や進歩に対して、ポジティブなフィードバックを与えれば、学習者は自分が注目されて、自分の価値が認められていると感じ、さらに積極的に学習するようになります。
- 学習内容の重要性を強調
そこで学ぶ内容の重要性を理解すれば、学習者は学習体験に対して心を開くようになります。
- 学習者同士の交流を促す
学習者同士が仲良くなれば、より協力的に学習に取り組むようになり、学習効果が高まります。
オンライン学習では、学習者を知的レベル、環境レベルでエンゲージすることが重要ですが、感情レベルについても考慮すれば、学習体験をさらに向上させることができます。
元の記事:
https://www.td.org/insights/7-ways-to-nurture-emotional-engagement-in-the-virtual-classroom
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