
今は第3次AIブームといわれていますが、職場の学習の世界にもAIが次第に取り入れられるようになっています。今日はAIに関してATDのサイトに掲載されていた記事を紹介します。
Konica Minolta Business Solutionsの調査『The Workplace of the Future』によると、調査対象となった米国のHRの専門家の42パーセントが、自動化テクノロジーを使うことによって職場の生産性が10パーセント向上すると考えています。
Accentureが2017年に発表した調査レポート『Harnessing Revolution: Creating the Future Workplace』によると、先進国では、「AIだけをとってみても、2035年までに年間経済成長率を倍増させ、労働生産性を最大40パーセント高めるポテンシャルがある」とのことです。
では、タレント開発ではどうかというと、Mobile Coachの創設者でCEOのVince Han氏によれば、AIや自動化のためのテクノロジーは、トレーニングの登録や提供、記憶の保持、フォローアップ、アセスメントなどに役立つとのことです。たとえばワークショップやトレーニングの数カ月後に、学習を強化する質問やアンケートを送ることができます。問題に対する学習者の解答に合わせて、その後の学習を調整することも可能です。
AIは、採用やコーチングでも役立ちます。AIを使えば、必要な特性を備えている人を見つけてコンタクトして採用することができます。VRを使えば、状況に応じたロールプレイが可能です。
Han氏によれば、タレント開発の世界でも、データ収集を行うことが非常に重要です。データがあれば、AIを使ってそれを整理・分析し、さまざまに活用することができます。企業では、トレーニングの費用対効果が問われますが、AIを使えば、それに対して信憑性のある答えを示すことができます。
元の記事:
https://www.td.org/magazines/td-magazine/artificial-intelligence-creeps-into-talent-development
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