
マインドフルネスが流行していますが、今日紹介する記事によれば、これには副作用もあるようです。この記事の著者自身は、マインドフルネスの価値を認めており、自身でもそれを実践しているそうですが、一般にはその有害性が隠されていることを危惧しているそうです。
誤った記憶が形成される
Psychological Science誌に発表された最近の研究では、マインドフルネスを行うと誤った記憶が形成される傾向がみられることが明らかになりました。マインドフルネスの瞑想によって、記憶に信頼性がなくなるという意図せぬ結果が生じる可能性があるそうです。
ポジティブな思考が捨てられてしまう
マインドフルネスの方法の多くでは、自分自身と自分の思考を切り離すことにより、ネガティブな思考を捨てることが行われています。ある論文の研究者によれば、マインドフルネスでは、ポジティブな思考であってもネガティブな思考と同様に捨てられてしまうそうです。
難しい思考活動を避けようとする
マインドフルネスは仏教などを起源としており、本来、日々の課題に関連する思考の流れから引き下がり、超脱を促すものです。しかしこれが、人間が本来備えている「認知的努力を避けようとする傾向」を助長し、必要だけれど難しい問題について考えることから逃避する手段となる場合があります。
マインドフルネスの副作用
ある研究では、マインドフルネスによる離人症(自分のメンタルプロセスや身体から切り離されている感覚)、妄想・幻覚・会話の混乱などを伴う精神病(現実とのつながりを失う)、不安感、発作リスクの増加、食欲の減退、不眠などが報告されています。
マインドフルネスについてはまだまだ研究途上であり、その利点・欠点両方に注目する必要があるようです。
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