
学習に動画を使う方法が普及しつつありますが、適切にデザインしないと問題が生じる場合があります。今日は、学習のビジュアルデザインの専門家であるConnie Malamedさんによる、動画を使う場合の注意点を紹介します。
学習に動画を取り入れると、多くの問題が生じる可能性があります。たとえば、画面上に表示されているテキストと、その音声の内容が一致していないと、学習が妨げられる場合があります。確かに動画は学習効果を高める場合もありますが、その使い方には注意が必要です。
学習の妨げとなる動画の問題を判断する場合、2つの原則をガイドラインとして使うことができます。
分散注意効果(split-attention effect)
視覚要素とそのテキストが、画面の離れた場所にあると脳に余計な負荷(認知負荷)が高まり、学習が妨げられる可能性があります。
分散注意効果は、人が複数の異なる情報源を同時に処理する必要があり、それぞれを個別にみたのでは理解できない場合に生じます。画面の一方に説明が表示され、図やアニメーションなどの視覚的要素が画面の別の部分に表示される場合などがその例です。
分散注意効果によって学習が妨げられないようにするには、テキストとそれに対応する画像を近接させ、視線の動きができるだけ少なくなるようにします。または、テキストで説明するのではなく、音声に置き換えれば、視線の移動が不要になります。
冗長性の法則(redundancy principle)
テキスト、音声、動画を混ぜて使う場合には、それらが冗長にならないよう注意します。冗長性は、同じ情報が複数の形式で示されることによって生じます。たとえば、テキストと全く同じ内容を読み上げた音声をつけると、両方の同期をとるために余計な負荷がかかり、学習が妨げられます。
これを避けるには、音声と全く同じ内容のテキストを表示するのではなく、その内容を簡潔にしたテキストをそれに関連する視覚要素の知覚に配置します。
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