
これまでもたびたび記事を紹介していますが、Ellen Wagner氏は、学習工学の発展のためにIEEEで結成されたICICLEというコンソーシアムに参加しているラーニングテクノロジーの専門家です。今日は、Wagner氏によるICICLEでの活動についての記事を紹介します。
学習工学を定義・サポートするためのICICLEの取り組みは、2017年12月にはじまり、2019年12月まで行われる予定です。ICICLEは、一般企業、教育、政府機関などからの参加者で構成されており、特定のトピックに取り組む9つのSIG(special-interest group)があります。
ビッグデータという課題
教育に活かせるレベルでデータを分析するには、データサイエンスなどの科学的方法を教育の研究にも適用する必要があります。MOOCs(massive open online courses)の出現により、学習に関する科学的研究が、何兆というレコードが含まれるデータセットに基づいて行われるようになっています。
しかし社会科学の典型である推論的な方法では、このようなビッグデータにうまく対処することができません。インストラクションデザインが時代遅れになるという懸念も生じています。
学習工学とインストラクションデザインの未来
ICICLEのコミュニティでは、未来の成功は、学習工学とインストラクションデザインのパートナーシップから生まれると考えられています。そのためのモデルはICICLEを通じて開発されるはずですが、インストラクションデザインに関与する人たちは、学習工学のことをもっとよく知る必要があります。
学習工学に関する一般的な誤解として、それがテクノロジーのみにフォーカスするものだと考えられていることがあります。学習工学は、単なるITの付加物ではありません。ICICLEでは、学習工学がインストラクションデザインにとって代わるのかという複雑な問題が検討されています。
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IEEE ICICLE:
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