
最近では、eラーニング、ソーシャルラーニングなど、テクノロジーを使った方法が学習の多くの部分を占めるようになっており、従来の教室型トレーニングの終わりを叫ぶ人もいます。しかし、教室型トレーニングは本当にもう必要ないのでしょうか。
今日紹介する記事では、Marc Rosenbergさんが、このような状況の中で教室の提供できる新たな役割を提案しています。
確かに、テクノロジーを使った方が効率的に行えることを教室で行い続けることには意味がありません。そうではなく、教室で学ぶことの利点を活かした方向を模索することが必要です。
これにはたとえば、教室でゲームやシミュレーションを使い、その体験を共有する感覚を得たり、ソーシャルメディアの延長として体面型イベントを使いメンバー同士の連帯感を強めるなど、実際に顔を合わせることで得られる共有感覚を持つことでテクノロジーによる体験を強化する方法が考えられます。
つまり、テクノロジーによって教室が不要になるかどうかが問題なのではなく、テクノロジーを使って教室型体験の価値をどのように高めたらいいかを考えるべきなのです。
教室型体験の価値を高める5つのアイデア:
- 教室型体験の前提条件として、eラーニングなどを使って事前に基本的事項を理解させておく。
- 専門家や学習者が作成したコンテンツをオンライン化し、組織全体で共有できるようにする。
- 教室型体験の前に、ソーシャルメディアで学習者のコミュニティを作っておき、教室型体験が終わってからも学習を継続するための連帯感が得られるようにする。
- 教室での授業の様子やその他のプレゼンをビデオに記録し、オンラインで共有する。
- 教室型によるコースが終わった後に、ブログなどのツールを使ってその内容を発信し、継続的学習を促したり、そのコースの内容を宣伝する。
教室型体験にはテクノロジーによる方法にはない長所があるので、その特徴を活かすと共に、テクノロジーも効果的に取り入れて補えば、より意味のある学習体験を提供することができます。
元の記事:
https://www.learningsolutionsmag.com/articles/2407/marc-my-words-new-roles-for-the-classroom
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