
最近では、ラーニングエクスペリエンスプラットフォームなど、LMSに取って代わるとされるラーニングテクノロジーが出現しています。本当にそうなのでしょうか?
今日は、学習の世界で長年にわたって活躍しているDonald Clarkさんが、LMS、キュレーション、AI、ブレンド型学習などについて語ったインタビューを紹介します。
LMSによって一元管理された学習からパーソナライズされた学習へ
職場で行われる学習はこれまで、主にLMS(learning management system)によって一元的に管理・追跡されてきました。しかし、このような方法によるのではなく、個々の従業員が必要に応じて自分のペースで学習できるようにする(パーソナライズする)方向へのシフトが生じています。これにはAIを活用することが重要です。AIを使えば、個々の学習者が必要とする学習コンテンツを推奨することができます。
これからのLMSの役割
大抵の大企業にはLMSが導入されていますが、LMSは単なる研修コースの格納場所となっており、有効に活用されていません。AIやVRのような最新のテクノロジーも、LMSに適合しないという理由でその使用が妨げられています。しかしLMSは大規模なデータ管理に適しているので、今後も使われ続けるでしょう。
学習コンテンツのキュレーション
コンテンツのキュレーションは手作業になりがちですが、AIやアルゴリズムを使った方法が進歩しつつあり、今後はテクノロジーを使う方法が中心になります。しかし、その結果を人間がフィルタリングする必要もあります。
研修コースによる学習だけでは不十分であり、コースの終了後にも学習を継続させることが重要です。これには、AIを使ったコンテンツのキュレーションやコンテンツを推奨する機能を使うことができます。
ブレンド型学習
現在、主に行われているブレンド型学習は、eラーニングと教室で行われる学習を混ぜるやり方ですが、それだけでは不十分です。研修コースで学んだことを後で適用、練習、強化する機会を設けることが重要です。この場合も、AIを活用したコース後のサポートやキュレーションを提供することにより、研修後にも自律的継続学習を促すことができます。
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