
アメリカでは数年前から、Realities 360という、AR/VR/シミュレーションなどのテクノロジーを使った学習に関するカンファレンスが開催されています。
今日は、Pixar出身で後にOculus Story Studioを創設したMaxwell Planck氏が、2017年のRealities 360で行った基調講演に関する記事を紹介します。
Facebookは、2017年5月にOculus Story Studioを閉鎖しましたが、Planck氏は、そこでの経験を通じ、どのようなコンテンツがVRに適しているかについて、以下のような洞察を得たそうです。
- VRの性質
映画は直線的な方法でストーリーを語るのに適している一方、VRの場合は、ユーザーが自分の周囲を見回して何かに気づくための時間が必要とされるので、ストーリーが中断されてしまう。だからVRの場合は、映画の場合よりもシンプルで密度が低く、速いペースで進むストーリーが必要とされる。
- VRの制作ツールは学習の開発に適していない
VR制作に必要とされるツールを使いこなすには高いスキルが必要とされるので、学習の開発に携わっている人たちにはまだ敷居が高い。
- VRは制作コストがかかり過ぎる
- ソーシャルファースト
VRはゲームでは活用されているが、他の形式のコンシューマーエンタテインメントに使うことは難しい。VRを使う場合、ひとりのプレイヤーに向けてストーリーを語るのではなく、ソーシャルな体験を目的として制作すべき。
VRのような新しいメディアには、それに適したコンテンツが必要です。VRは、グループで何かに取り組むなどソーシャルな場面で効果を発揮するようです。
元の記事:
※このサイトに掲載されている一連の記事は、オリジナルの記事の全体または一部の概要を紹介するものです。正確なところはオリジナルの記事をご参照ください。