
コロナ禍でオンラインでのミーティングやトレーニングが普及しています。その際、オンラインでは相手からの情報が十分ではないので、特別の事情がない限り、できるだけWebカメラをオンにしたほうがいいという考え方が一般的だと思います。しかし、今日紹介するDonald Clarkさんの記事によれば、「オンラインミーティングやトレーニングではWebカメラをオフにしたほうがよい」という最近の研究があるようです。
オンラインでのコラボレーションワークに関する最近の研究によれば、Webカメラはコラボレーションワークの効果を損なうそうです。この研究では、Webカメラを使わず、音声のみで作業したグループのほうが、Webカメラを使ったグループよりも、交互に話すタイミングをはかったり、問題解決する能力が高くなっています。
これは、オンラインで作業するときにWebカメラの映像が余計な認知負荷となるためであると考えられます。映像がなければ、その分、議論や作業に集中することに認知リソースを使うことができるのです。
この研究は、オンラインではWebカメラをオフにしたほうがいいことを示唆していますが、司会者や教師のカメラをオフにするべきかどうかについてはまだ議論が必要です。
ポッドキャストをはじめ、コロナ以降、音声メディアが急に人気となりましたが、このこともWebカメラの映像が余計な認知負荷となることを示しています。映像がなければ、話の内容にもっと集中したり、自分の中で深く考えることができるので、人は、音声だけのメディアを好むのだと考えられます。
元の記事:
http://donaldclarkplanb.blogspot.com/2021/03/disabling-video-may-be-better-for.html
http://donaldclarkplanb.blogspot.com/2021/04/be-heard-and-not-seen-amazing-rise-of.html
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