
ブロックチェーンテクノロジーは次第に、金融とは大きく異なる分野でも使用されるようになっています。今日紹介する記事では、ブロックチェーンが教育の世界に与える影響が解説されています。
スキルや知識を証明するクレデンシャルに分散型レッジャーを使用
ブロックチェーンは分散型レッジャー(台帳)を使用しています。この分散型レッジャーシステムにスキルや知識を証明するクレデンシャルを保存し安全にアクセスできるようなグローバルシステムが構築されれば、学歴や資格に関する正式な情報を提出することが簡単になります。
教育でのブロックチェーンの使用例
Joint Research Centre (JRC) of the European Commissionが2017年に発表したレポートでは、教育におけるブロックチェーンの使用例が示されています。このレポートによると、教育分野でブロックチェーンを使用することの可能性は、クレデンシャルにとどまりません。さまざまな分野の知的財産を追跡したり、コラボレーションを行うことも可能です。たとえば、世界中に分散した芸術家が一緒に何かを制作することができます。学費や奨学金の支払い、教育機関への助成金の給付などもブロックチェーンで行うことができます。
教育におけるブロックチェーンの未来
このレポートによれば、ブロックチェーンの未来は、そのオープン性に依存します。ブロックチェーンは、それを完全にオープンに実装することによってのみ、その可能性を引き出すことができるとのことです。オープンな実装には、以下のことが必要とされます。
- 教育機関ではなく学習者自身がクレデンシャルの所有者となって管理・共有できるようにする
- 所有者がベンダーに依頼しなくてもレコードを共有・移動・検証できるようにする
- 所有権・コントロール・セキュリティ機能を分散型レッジャーに配置し偽造を不可能にする
元の記事:
https://www.learningsolutionsmag.com/articles/2563/buzzword-decoder-how-blockchain-affects-elearning
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