
ATD 2019 Japan Summitに来日するChad Udell氏は、AR、VRなどの最新テクノロジーを学習に活用することにかけてのスペシャリストです。今日は、そのChad Udell氏によるAR用語の解説を紹介します。
前回の記事では、ARによるパフォーマンスサポートソリューションで一般的に使われる用語を紹介しましたが、今回は、ARのデザイン・開発の場面で一般的に使われるAR用語を説明します。
- DoF(Degrees of Freedom):DoFとは、特定のオブジェクトがそのスペース中を動く能力を説明するのに使われるシステムのことです。
- 3DoF: 3DoF(three degrees of freedom)オブジェクトは、3つの軸の周囲のみを回転することができます。前後の軸の周りを回転することが「roll」、左右の軸の周りを回転することが「pitch」、垂直軸の周りを回転することが「yaw」です。3DoFオブジェクトは、周囲を見回すことのみができ、動くことはできません。
- 6DoF: 6Dofオブジェクトは、3DoFの回転に加え、前後、上下、左右に動くことができます。動きが自由なので、空間を探索し、より没入的な体験をすることができます。
- FoV(Field of View):FoVとは、バーチャル世界で見ることのできる範囲(視野)のことです。これは度数で表され、FoVの値が大きければ、より広い範囲を体験できます。
- オクルージョン: 3Dスペースで、有るオブジェクトが別のオブジェクトの背後にあって隠されている状態のことをいいます。
- 永続AR(Persistent AR): 時間がたっても動かず、アンカリングされているAR体験のことです。セッションとセッションの間などにこの状態が生じます。
- マーカー:AR体験をトリガーするのに使われる実世界のオブジェクトのことです。ターゲットと呼ばれることもあります。マーカーは通常、QRコードのような幾何学図形です。
元の記事:
https://learningsolutionsmag.com/articles/dof-fov-anchors-and-markers-demystifying-common-ar-terms
Chad Udell氏による他の記事:
https://www.ipii.co.jp/archives/tag_blog/chad-udell/
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