
「The Learning Scientist」というサイトでは、学習科学の研究者たちが、科学的根拠に基づく学習方法を普及させるために、一般人や先生向けに情報を提供しています。今日は、このサイトを運営している研究者の人たちが推奨する効果的な学習方法を紹介します。これは以前に紹介した別の学者さんによる効果的な学習方法とも共通しています。
- 時間をあけて復習する
よく覚えているうちに復習するのではなく、時間をおいて復習した方が、長期的記憶につながります。
- 復習するトピックを混ぜる
ひとつの科目を長時間勉強するよりも、いろいろな科目を交互に復習した方が効果的です。
- 読み返したり、ハイライトをつけるのをやめる
これは一般的な学習方法ですが、このようにするよりも、以下の2つの方法をとった方が効果的です。
- 教材に書いてあることを自分の言葉で表現し、自分の知っていることに関連付ける
まずノートや本に書いてあることを自分の言葉で言い換えてみます。さらに、それについて自分の生活や他の授業で思いつく例を考えてみます。
- 情報を思い出す練習をする
自分で自分に質問したり、友達と質問しあったりするなど、学んだことを記憶から引き出す練習をします。単語カードなどを使う方法もあります。
言われてみれば、ごく当たり前のことのようにも思えますが、実際には、効果的でないといわれる「読み返す、ハイライトをつける」が一番簡単であり、一般的に行われている方法だと思います。このような方法を奨励するには、先生や親など周囲のサポートが必要とされるように思います。
元の記事:
https://www.tes.com/news/five-tips-cognitive-science-best-ways-revise
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