
最近では、仕事のパフォーマンスを高めるためのさまざまなテクノロジーが出現しており、多くの企業で導入されています。しかし、ラーニングテクノロジーを活用した学習デザインに長年取り組んでいるClark Quinnさんによれば、そのようなテクノロジーが、必ずしも意図したように役立つとは限りません。
職場に導入されるテクノロジーは、何かが適切に行われていないので問題が生じ、それを埋め合わせるために導入される場合が多くあります。しかし本当は、テクノロジーを導入する前に、テクノロジーがなくてもその問題を解決できるかどうかを検討してみる必要があるのです。場合によっては、テクノロジーを導入するよりも、他の方法によるほうが大きな成果が得られることもあります。
パフォーマンスサポート(何かの使い方、やり方を示すもの)についても同じことがいえます。仕事で何かのツールを使う必要があるけれども、その使い方がわかりづらいために別途パフォーマンスサポートが作られている場合があります。本来、そのツールのインターフェイスが適切にデザインされていれば、ユーザーはパフォーマンスサポートなしにそれを使えるはずです。
テクノロジーは、人がうまくできないことを行う場合に使うべきです。人の方がうまくできることと、テクノロジーの方がうまくできることを分けて考える必要があるのです。また、テクノロジーを使用することで、人間の能力をさらに高めることができる場合にも、それを使うべきです。
元の記事:
https://blog.learnlets.com/2017/03/technology-or-preparation/
Clark Quinn氏による他の記事:
https://www.ipii.co.jp/archives/tag_blog/clark-quinn/
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