
アメリカで行われたDevLearnカンファレンスのExecutive Forumでは、参加したエグゼクティブに対し、夜眠れなくなるほどの問題は何かを尋ねたそうです。今日は、そのときの結果についてClark Quinnさんが解説している記事を紹介します。
戦略
戦略とは、何を目指し、何を達成したいのかを考えることです。L&Dは、パフォーマンスエコシステム、学習文化という2つの大きな問題について考える必要があります。このエコシステムでは、学習やパフォーマンスのためのリソースを見つけやすくしたり、人と人がつながり合ったり、コラボレーションを行うための機能が必要であり、従来のLMSの機能を超えたレベルのことが求められます。
つながり合い、コラボレーションを行うには、ソーシャルメディアプラットフォームが必要です。しかし、従業員がすすんで協力しあうような文化がなければ、コラボレーションは生じません。
テクノロジー
これからの時代、コアとなるテクノロジープラットフォームはLMSではありません。企業にとって真の差別化要因はイノベーションです。しかし、LMSが管理する従来型のフォーマルラーニングはイノベーションにつながりません。イノベーションを促進するには、インフォーマルラーニングが必要であり、これはソーシャルインフラによって促進されます。これからは、ソーシャルインフラが、企業に強みをもたらす主要な要素となるでしょう。
ユーザー生成コンテンツ
L&Dだけでは、必要とされるすべてのリソースを用意することはできません。L&Dがすべてに対応しようとするのではなく、従業員同士が自分たちの作ったリソースを共有できるような仕組みを用意し、学習のファシリテーターとなれば、多くの価値がもたらされます。
キュレーションやユーザーによるリソース作成は、必ずしもうまくいくとは限りません。試行が必要です。しかしこのような取り組みが行われていることは、成長する学習組織である証拠でもあります。
手本となる
L&Dは、物事をきちんと行い、うまく機能するようにはからう必要があります。L&Dチームが模範となれば、支持を得ることができます。L&Dのやり方を組織の外部に向かって宣伝し、その貢献度を高めていく必要があります。
元の記事:
Clark Quinn氏による他の記事:
https://www.ipii.co.jp/archives/tag_blog/clark-quinn/
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