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2020.01.27

中断は仕事の質に悪影響を与える

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職場での仕事の中断は、仕事上仕方ない部分もあります。しかし今日紹介する記事によれば、実際には企業に大きな損失をもたらしているようです。

 

ある調査によると、職場では通常、1時間あたり12回を超える中断があるとのことです。このような中断は、企業にとって年間あたり5880億ドルもの損失をもたらしています。

中断は、すべての場所で、すべての人に影響を与えています。メールや携帯電話などのテクノロジーが普及したことにより、中断の頻度や種類がさらに増えています。

 

中断がもたらす悪影響は、中断した時間や、中断によって間違いが生じることだけではありません。中断は、そのときに行っていたことの「最終的な品質」にも悪影響を与えます。

ある研究によれば、何かを書いているときに中断が入ると、文章の品質が低下するだけでなく、その長さも短くなります。中断によって書く語数が減るのは、中断によって思考のプロセスが混乱し、考えるアイデアの量が減ったためであると考えられます。この研究に参加した人たちは、書くことが中断された後では、中断前に考えていたアイデアについては十分考えるのをやめ、次の論点に移っているようでした。これは、トリアージ(重要度判定)効果、つまり重要度の低い微妙な論点について考える代わりに、より重要度の高い次の論点に進んでしまう傾向であるとも考えられます。

 

すべての中断を避けるのは難しいことですが、電話をサイレントモードにしたり、Facebookやテキストメッセージの通知をオフにするなど、中断を減らす方策をとることはできます。また、何かに取り組んでいるときには、その途中で中断するのではなく、きりのいいところまで終えてから中断します。

 

元の記事:

https://www.td.org/insights/interruptions-negatively-affect-quality-of-work

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