
xAPI(Experience API : SCORMに代わるとされるeラーニングのための次世代の標準規格)がリリースされてから2019年4月で6年になります。しかし多くの人たちが、xAPIの実用化に疑問を抱いています。今日紹介する記事では、そのような疑問への答えや、xAPIの可能性が解説されています。
多くのベンダーがxAPIをサポートするようになり、市場もそれを求めています。以前はSCORMを要件としていた米国防総省の仕様にもxAPIが含まれるようになり、政府・一般企業両方のRFP/RFIの多くが、そのソリューションにxAPIを含めることを要件にするようになっています。
xAPIは、学習アクティビティやパフォーマンスに関する情報を記録、保存、検索できるようにするためのオープン仕様であり、それ自体が何かを行うものではありません。SCORMは、eラーニングの相互運用性を実現しましたが、学習や仕事を記録する方法としては十分ではありませんでした。
xAPIは、SCORMよりも多くの情報を収集、保存、検索できますが、自分の必要とする機能がSCORMで間に合うのであれば、xAPIに置き換える必要はありません。しかし以下に示すように、従来のLMSでは得られないようなタイプのデータを記録し、学習とパフォーマンスの関連性を理解したい場合にはxAPIが役立ちます。
- eラーニング以外のアクティビティ
- 点数、解答、所用時間、スコア、完了ステータス「以外」に関する学習情報
- LMSの外部やオフラインで行われたアクティビティ
- 複数の人が一緒に行ったアクティビティ
- 複数の学習体験から得られた結果
- ビジネス上の成果と学習データの関連性
もちろん、xAPIではなく他の方法によっても学習とパフォーマンスの関連性などを把握することは可能です。しかし、そのようなソリューションは、クローズドシステムであり相互運用性がありません。
元の記事:
https://www.learningsolutionsmag.com/articles/is-xapi-ready-if-so-where-are-our-flying-cars
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