
ラーニングテクノロジー関連のセッションの内容を簡単に紹介しよう。
「M123 Transform Your Live Learning Conference into an Interactive Virtual Series」
スピーカー:Cindy Dunlow(United Health Group)
リーダシップトレーニングを5000人超の中間マネージャに実施。(セッション毎に60人)学習セッション、仲間とのセッション+コーチング、インタビュー、個人の振り返り、キャリア開発のミーティング等をスケジューリング ⇒ Think about smaller “Learning bytes”
スピーカーは準備に時間をかけること!
「SU120 The success Virtual Classroom: Fine Keys to Success」
スピーカー:Darlene Christopher (World Bank Group)
グローバル化する組織の中でVirtual Classを効果的にするためのポイントは、次の通り。
①Adjust Content(ILTコンテンツをVC用に加工せよ)
②ファシリテーションが重要
③学びとコミュニケーションスタイルに配慮
④準備(リハーサル)
⑤ロジスティックス(各地域の時差考慮)
「SU221 What is cloud computing and why trainers should care」
スピーカー:Eric Bloom(Manager Mechanics, LLC)
情報技術を使うことは新しい教育リソース手段として手軽に導入を検討できる。だめならすぐ止められるメリットがある。投資も少なくてすみ、情報システム部門の負担も小さい。企業のファイアウォール外での学びの仕組みは内部に置くよりセキュリティ上問題が少ない。HRもトレーナーも検討すべき。
「SU222 Blended Instructor- Led and Online Learning to Save Lives」
スピーカー:Leanne Batcher(Bootom-Line Performance, Inc.)
医療患者の教育プログラムに、eラーニング、ビデオ、ガイド、ナースツール等を総合的に組み合わせている設計の事例を発表。一度に複数のツール利用し、セラピーを正確に教える成人学習学を活用することが重要。一部のコンテンツをパイロット実施して改善すること、トレーナーにブレンド教育の成功アプローチを教えることがポイント。
「TU221 Planning, Implementing and measuring social learning and mentoring at McDonald’s」
スピーカー:Dennis Brennan(MacDonald corporation)
マクドナルド社による事例発表。社内全体に、メンタリング、社内研修、ナレッジの共有などをサポートするソーシャルラーニングシステムを導入。メンタリングもバーチャルツールを使いながら行う仕組みを作った。新しいラーニングシステムは、コンテンツマネジメントからコンテキストマネジメントの段階に入った。
<<Content Management → Context Management>>
成功のTIPSは次の通り。
①短期、中期の戦略をつくる
②経営トップの支援を得る
③予算の確保
④熱心な推進者を特定し深く学んでもらう。
⑤興味を保つため四半期ごとにメッセージ共有
⑥データをプッシュ(クリティカルな情報は除外)
⑦シングルサインオン
⑧全員にmcd.comのメールアドレスを配布
「TU222 Twitter for trainers , Kella Price」
スピーカー:Price Consulting Group
初心者向けにTwitterの利用の仕方(顧客、同僚、受講生とのコミュニケーション)を基本的な操作から指導。その他のSNSツール(Google+)などを紹介。
「TU323 Social Media for trainer – Classroom without wall」
スピーカー:Jane Bozarthe(State of North Carolina)
従来の教育スタイルに加えて、参加者の共同の学びや示唆を与える、学びを支援するツールとその使い方を紹介。Twitter, Blog, Wiki, facebookの使い方など。
「W105 A Blended Model for Management Development Realizes Skill Transfer and ROI」
スピーカー:Samantha Meeds(Sprit AeroSystems)
ROI-Coaching ModelというSkillベースのコーチング手法により、ボーイング社から独立したスピリット社の急拡大するマネージャ群を教育した事例を紹介。教育の設計段階から実施、反省まで具体的なアプローチを詳細に解説。教室コースの講義形式とは異なり、一人一人のスキルに合わせてコーチしていく。完全にILT無視ではなく、知識習得のとき最初にILTを組み込み、それからWebを介したツールでオンライン指導へ。
「W318 Quickly Personalize Project with Custom, Inexpensive Avatar Animation」
スピーカー:Allen Partridge(Indiana University of Pennsylvania)
無料のアニメーションツールを使って自分のアバターを作成し、eラーニングやオンラインラーニングの中で利用するヒントを得る。
浦山昌志(うらやま・まさし)
株式会社IPイノベーションズ 代表取締役
ASTDグローバルネットワークジャパン 理事/事務局長1957年長崎県生まれ
松下電器の無線研究所でビデオ機器の制御技術開発に従事。その後、日本理工医学研究所に所属し、通産省電子技術総合研究所に出向。ノーベル賞候補者であった故松本元博士に師事し、神経研究をサポートした経験を持つ。1990年株式会社CSK入社後は、教育事業部にて人材育成に関わる。各種ITトレーニングやeラーニングの開発、LMSの導入、運用サービスを提供。日本で最初にシスコ認定教育をスタートした他、LMSやeラーニングの導入に関しても先進的な事例で市場開拓を行った。ASTD(American Society for Training and Development)の知見を生かし新しいアプローチの人材育成、組織開発を推進している。システム監査士、中小企業診断士の資格も所有。座右の銘は、「探検し、夢を見、発見せよ!」