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2020.06.10

ブレイクアウトルームの使用は控え目に

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オンライン研修では、ブレイクアウトルームが当然のことのように使われています。しかし、オンラインイベントプロデューサーのKaren Hyder氏によれば、オンライン会議用のツールにブレイクアウトルームがついているからと言って、必ずしもそれを使う必要はありません。

 

対面式の研修では、小グループに分かれてアクティビティを行う方法に人気があります。だからファシリテーターは、オンラインでも当然のように、ブレイクアウトルームを使っています。

しかし、このような小グループによるアクティビティの中には、対面式でうまくいくけれども、オンラインではうまくいかないものもあります。ブレイクアウトでのアクティビティを適切に行うには、多くの準備が必要とされるので、ブレイクアウトルームを使う場合には、その利点と欠点を冷静に判断する必要があります。

 

オンラインにおけるブレイクアウトアクティビティの欠点

  • オンライン学習の初心者は、マイクやツールをうまく使いこなすことができず、そのトラブルシューティングに時間がかかる。
  • オーディオなどの接続性の問題が生じる。
  • 指示をよく聞いていない参加者がいて、進行が妨げられる。

 

オンラインブレイクアウトアクティビティが適している場合

  • そのアクティビティが学習目標に適している。
  • 課題の難しさが適切で、実際のシナリオを反映している。
  • ブレイクアウトに移る前に、参加に明確かつ詳細な指示が与えられている。
  • ブレイクアウト中に、それが適切に行われていることを確認する手段がある。
  • プレッシャーのない安心できる環境で参加者が練習できる。
  • 設定やトラブルシューティング、アクティビティの実行、振り返りなどのための時間が十分にある。

 

学習目標によっては、必ずしもブレイクアウトルームを使わなくても達成できるものがあります。オンライン研修でブレイクアウトルームを使おうとする場合には、それを使うことが、学習目標にかなっているか?ブレイクアウトを設定・実行するのに必要とされる時間と努力に見合う成果が得られるか?を考えてみましょう。

 

 

オンラインイベントプロデューサーのKaren Hyder氏は、この20年以上にわたり、文字通り数百ものオンラインイベントやオンライントレーニング、ウェビナーなどを開催してきたエキスパートであり、その分野のコンサルタントとして活躍しています。

 

元の記事:

https://pages.flauntly.com/1500/i-khyder-addicted-to-vbrs/

 

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